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ことのはの散策

 

response, respond: 応答,反応

                                                                                                                           上智大学 伊藤 潔

                                                                                            2005年11月28日

 情報や工学の世界で,response, respondやそれらに関係する用語がよく使われています.

 respondは,「応答する,反応する」という意味ですから,会話型システムに対してユーザが問い合わせをしたり,要求を出したりするトランザクションに,そのシステムが応答する状況で,この用語がよく使われます.response timeは,「応答時間」で,トランザクションが出てから結果が戻ってくるまでの時間を呼びます.たとえば,図書館システムで,本の所在を問い合わせて,その結果の情報が戻ってくるまでの時間をいいます.また,銀行のATMでキャッシュカードを入れて,パスワード,出金指示,出金額を入れてから,お金が出てくるまでの時間です.あるいは,ネットワークにアクセス要求を出してから,アクセスの結果が戻ってくるまでの時間をいいます.

 システムだけで使われているとは限りませんが,quick responseは「即時応答」で,voice responseは,画面表示だけでなく,「音声応答」することです.

 responsibleは,「応答できる」という意味から,「責任をもって応答できる」,「責任がある,信頼できる」という意味になります.responsibilityは,「責任,信頼度」で,責任の所在がはっきりしている,という感覚で,いろいろな分野で使われます.

 correspondは,「共に応答する」という原義から,「対応する,合致する」という意味になります.よく英文の論文で,”corresponding to XX”と”in correspondence with XX”と書いて「XXに対応して,対応させて」と使います.

 また,2つの集合があるとき,one-to-one correspondence「一対一対応」は,一方の一個が他方の一個と対応する,対になっていることです.one-to-many correspondence「一対多対応」,many-to-many correspondence「多対多対応」もあります.