interactive, interaction
上智大学 伊藤 潔
2009年9月22日
"inter"という接頭辞の項で述べたように,interという接頭辞(prefix)の付いた用語が,コンピュータの世界でもよく使われています.このinterの後に付く言葉に対応するものが複数あって,それがほぼ対等な関係にあって,「相互の」とか「〜間」とか「〜同士」を表すものです.
interaction(インタラクション)は,相互のアクションということで,「相互作用」です.action,
actが形容詞になって,interactive(インタラクティブ)は,「会話型」,「対話型」です.actionにしろactiveにしろ,それを行うものが複数対等に存在して,相互に作用したり対話するものです.interactive
system
「会話型システム,対話型システム」は,コンピュータ側からの一方的な指示で,人が動くものではなく,人が入力したら,コンピュータが応答し,あるいは,コンピュータが何らかの入力を人に要求して,人が答えるというものです.こういう様子を,human-computer
interactionと呼びます.
interactive environment 「対話形環境」は, コンピュータをユーザとの対話で使用する状況を言います.
interactive mode 「対話形モード」は, コンピュータの実行が,ユーザとの対話で進行する状態になっていることを言います.
対話型環境や対話型モードで一連の仕事を行うこと,あるいはその期間を,session 「セッション」と呼びます.
interpreter
and virtual machine : インタプリタと仮想機械の項で述べたように,interpreterでは,その実行結果をinteractive
「対話的」に確認しながら行えるという利点があります.プログラムの誤りの修正が比較的容易 になるという利点です.
inter | 相互の,〜間,〜同士 | ||
interaction | インタラクション,相互作用 | ||
interactive | 会話型,対話型,インタラクティブ | ||
action | |||
active | |||
human-computer interaction | |||
interactive environment | 対話形環境 | ||
interactive mode | 対話形モード | ||
interpreter | インタプリタ | ||
session | セッション | ||
prefix | 接頭辞 | ||