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  心配な日本語(その1) テンションは,気分の高揚度合を表さない working:活動中の,使える

ことのはの散策

 

心配な日本語(その1) テンションは,気分の高揚度合を表さない


                                                                                      伊藤 潔

                                                                                            2022年6月3日

 

 小学校からの英語教育をいくらやっても,台無しにしてしまう,いわゆるカタカナ外国語意味の取り違え.教員も使っていますね.

 日常に入っている英語の言葉が誤用されていると,ネイティブな人に伝わらない言葉になってしまいます.

 tension テンション ですが,「テンションが高い」などと使われますが,テンションは気分の高揚度合を表さない言葉です.

 テンションは,日常で使われる意味は,「不安,緊張」という,ポジティブではないネガティブな語感をもちます.
 もう一つの意味は,物理的な「張り,張力」です.この意味は,あまり内面的なことを表すものではありません.

 日本語で誤用されているテンションは,心の張り具合ととらえ,気分の高揚度合の様子を表しているようです.

 気分が高揚,やる気満々が「テンションが高い」,やる気がない が「テンションが低い」.これは誤用です.前者は,不安・緊張感が大きい,後者は,それが小さいことを,本来は表します.


(^oo^) 「梅雨でムシッとして,テンションが上がらない」,これ誤用です.

(^oo^) 「ムシッとして」は「カラッとして」の対語のようですが,「ムシムシして」はあるけれど.....「カラカラして」もあるかな....

 

tension ◎不安,緊張
◎張り,張力