日本語の音節と表記
2010年8月19日
単語で,子音と母音からなる音の列を核となる母音を基に区切ったものを音節(syllable)といいます.
日本語の場合,子音の後にほとんどの場合,母音が来るので,1つの単語は,たくさんの音節から構成されます.ちなみに,一つの漢字の音読みは,元々,中国の音(但し,日本訛り)なので,1つの音節です.一字一音節一語です.訓読み(日本語本来の読み)は,多くが複数音節です.(参考文献:高島俊男:漢字と日本人,文春新書196,文藝春秋,2001年,ISBN4-16-660198-9)
“音”は,オンとオトです.
例えば,英語の“system”は,sysとtemの2音節,日本語の“システム”は,4音節です.
英語の単語を日本語でカタカナ表記する場合,本来,母音のない部分,そこで音節の切れ目でない部分に,母音をいれたカナを充てます.そのときに,本来の音にはほど遠いカナを入れてしまっていることもあります.
textは,多くの場合,テキストと表記することになっていますが,「テクスト」が未だ近いです.但し,この単語は1つの音節で,eの部分のみに,母音があります.xはクスと書いても,無理にローマ字で書いたkusuではなく,ましてや,決してkisuではありません.
Tsukuba Expressは,表記が,正しく「つくばエクスプレス」ですね.expressをエキスプレスとは,表記していませんね.英語では,母音がe2つで,2音節(ex, press)の単語です.
treeは,ツリーと表記したり,「トゥリー」(これでも本当は読めませんが)と表記します.tとrの間にuがあるわけではありません.まだトリーと表記していることもありますが,決してそのままトリーと発音しません.
ここまでは,正調.
(^oo^) treeは,トリーと表記して発音すると,