scope: スコープ
上智大学 伊藤 潔
2010年6月1日
variable 「変数」のscope 「スコープ」とは,declaration 「宣言」された変数が,refer 「参照」,update 「更新」できるmodule 「モジュール」の範囲である.
local variable 「局所変数」は,ある変数のスコープが,あるモジュール,ブロックのみ の場合の変数のことであり,global variable 「大域変数,広域変数」は,ある変数のスコープが,複数のモジュールにまたがる変数のことである.モジュールを実行するprocess 「プロセス」間で送受されるmessage 「メッセージ」は,スコープを持つ変数とはみなしません.
局所変数は,同じモジュール内でのみ読み書き可能で,異なるモジュールに同名の変数が存在しても,それらは,異なる変数と見なされます.2つの同名の変数は,独立した2つの領域に置かれて別物です.他のモジュールの処理で書き換えられることがありません.
大域変数は,モジュールをまたがって読み書き可能で,モジュール間で変数の値をshare 「共有」できます.
block 「ブロック」構造を持つプログラムの中で宣言される変数もスコープを持ちます.
variable |
変数 | ||
scope | スコープ | ||
declaration | 宣言 | ||
refer | 参照 | ||
update | 更新 | ||
module | モジュール | ||
local variable | 局所変数 | ||
global variable | 大域変数,広域変数 | ||
process | プロセス | ||
message | メッセージ | ||
share | 共有 | ||
block | ブロック | ||