@の場合は,要求分析,設計,実装(製作)というプロセスの全体を開発(development)ということが多いです.Aの場合は,生産の部分は入れず,要求分析,設計の部分を,開発ということが多いです.さらに,設計の部分のみを言うことも多いです.
分野や製品の種類,および量によって,開発という言葉の使い方にバリエーションがあります.
コンピュータ関連では,開発はどのように捉えられるか,例を挙げて見てみます.
まず,コンピュータ自体が量産品なら,Aのタイプで,どのような機能のコンピュータを作るのかを分析して設計するのが開発です.あるコンピュータが特注品なら,@のタイプです.また,コンピュータの部品は多種あります.今のPCはほとんど,量産品の部品を使っていますので,そのような部品の開発はAのタイプでしょう.
コンピュータのソフトウェアで,オペレーティングシステム,各種オフィスソフト,パッケージソフトは,Aのタイプです.どのような製品ソフトにニーズがあるか,どのよう機能が必要か,などを分析して設計することが開発です.
一方,人間の業務や作業を支援する遂行する情報システムは,かなりの部分がソフトウェアですが,これは,同種のシステムがいろいろあっても,個々の要求や環境に合わせて作られていく,一品生産的色彩をもった対象で,@のタイプの開発です.
以上は,機械,装置の場合でも同様です.一品か量産品かによって,開発をどう捉えるかが変わります.
products development「製品開発」はAで捉えられ,systems development「システム開発」は@で捉えられます.
ちなみに,R&Dは,Research
and
Developmentで研究開発です.
(^oo^) systems
developmentは,「システムの開発」であって,「システムの発展」ではありません.(^oo^)
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products development | 製品開発 | ||
systems development | システム開発 | ||
R&D | 研究開発 | ||
Research and Development | 研究開発 | ||
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