accumulation, average: 累積と平均
上智大学 伊藤 潔
2007年8月4日
ある容器に外から物が入ります.ある時間,そこに滞在して出て行きます.複数の物がその容器に入るとします.このような状況で,次のようなパラメータを考えることができます.
◎N: number of entries 「入って来た物の総個数」
◎D:duration time of one entry 「1個の滞在時間」
◎CN: current contents, current number of entries 「現在個数,現在の滞在数」
観測したい量として,
▲AT: average time 「平均滞在時間」
▲AL: average contents, average length 「平均滞在量,平均滞在長」
もし,Dが既知ではなく,すなわち,他の要因で滞在時間が左右されるのであれば,例えば,他の物の影響で待たされたりするということであれば,ATを求めるために,DとNを観測する必要があります.それらが観測されていれば,
AT = (ΣD) / N となります.
また,観測を開始してからの経過時間をSTとすれば,AL = (ΣD) / ST となります.
これらは,utilization
rate: 稼働率, use rate: 使用率, occupation rate: 占有率の稿で述べたように, 「累積」を「入った個数」で割れば, 「平均時間」です.これまでの「経過時間」で割れば,「平均量,平均長」です.
容器に容量Cがあれば,占有率=AL/Cとなります.容量がない待ち行列などの場合は,占有率などは考えません.平均滞在時間や平均滞在長を考えます.容量が1のもので主体的なものであれば,それを稼働できる主体と想定すれば,稼働率になります.
accumulation | 累積 | ||
average | 平均 | ||
utilization rate | 稼働率 | ||
use rate | 使用率 | ||
occupation rate | 占有率 | ||
average time | 平均滞在時間 | ||
average contents | 平均滞在量,平均滞在長 | ||
average length | 平均滞在量,平均滞在長 | ||
capacity | 容量 | ||