copyright: 著作権
上智大学 伊藤 潔
2006年1月6日
copyright「著作権」は,すべての著作物(文章,新聞記事,小説,絵,音楽,静止画,動画,映画,テレビ番組,プログラムコードなど)に存在します.
レポートや研究論文などの文章を書くことが多い学校の現場で,特に,文章の著作権について述べたいと思います.
他人の作品を「引用」して利用する場合に,著作権者の了解なしに利用できるための条件を記した,著作物の引用に関する,著作権法第32条第1項を引用します.
「
ア 既に公表された著作物であること
イ 「公正な慣行」に合致していること
ウ 報道,批評,研究などのための「正当な範囲内」であること
エ 引用部分とそれ以外の部分の「主従関係」が明確であること
オ カギ括弧などにより「引用部分」が明確になっていること
カ 引用する「必然性」があること
キ 「出所の明示」が必要 」
調べ物,宿題,調査,研究のレポートや論文を書く際に,文献やウェブページの引用の際,著作権を侵害しないことが重要です.次の点に留意します.
☆他人の文章を使って,自分の意見のように書くことは,良くない
☆他人の文章や図の無断引用は,良くない
☆自分の意見を書かず,人の文章をいくつか継ぎ接ぎして,文章を作るのは,良くない
☆引用をする場合,必ず出典を明らかにする
− 文献引用の場合と同じく,その場所や参考文献リストの中に出典を書く
☆ウェブページでも文献でも,他人の文章を自分の文書に取り込んで出典を明らかにしないのは誤り.
☆字句などを修正して使用する場合も,出典を明らかした上で,更に一部修正と断ること.決して無断引用しないこと
☆出典を明らかにした引用の後,内容を改竄してはいけないこと
− 「である」を引用後に「でない」にするようなこと
また,引用される方ですが,文書の著作者を明確に示すときは,"All Rights Reserved by XX", "Copyrighted by XX"と明示することがあります.
以上のこの文章にも著作権は存在します.
* * * 以上,All Rights Reserved by 伊藤 潔,2006年 * * *